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【632】機械屋ドクターの認知症診断カルテ [ビジネス]

 一般にいう生物のイチ個体であろうがなかろうがまで拡げて、ナニガシかの活動体が集合すると、相互に影響を及ぼし合って望むと望まざると組織が形成される。それをマクロ視すると組織全体としての活動志向が顕れており、これが『組織の自我』を持つ組織生命体の基本的概念である。

 たまたま人間ひとりの単位が動いてしゃべって歩き回って、このスケールの統合フェーズを生命単位とするのが解りやすかったため、人間は『自己』のくくりでもって外界と対峙する基本概念を自然に普及させただけなのだ。本当は、生命も意識ももっと階層構造を成しており、この世の全景をフラクタル視しながら階層毎で考え、それらの最適解での作動に努めないと、DNAを紡いで種が繁栄することはできない。

 人間たったひとりの生物機能単位だけでは生きていけないので、日本人は日本社会という組織体を維持せねばならない大前提がある。いま最大の問題は、高齢化で組織認知症を発症した社会層が、『老い先みじかい自己』を『継続する日本国組織』よりも優先しようとする誤作動に走っていることだ。
 組織生産力認知障害=組織認知症【617】の原理について考えてみよう。

 例によって結論から行く。その根源は、つまるところ『弱さ』である。
 強い個人は強いが故に余裕があり、『自己』を多人数組織の有効生産力として作動させる。生活の土壌に、組織力のアドバンテージを保証しようとするのだ。そこに多人数組織という生命体が顕れる。
 弱い個人は、他の多人数の生産力を『足りない自己の補填』に使おうとする。何しろ余裕がないので、自己の寿命をどうにか切り回す以上のことに興味が持てない。これでは多人数組織のスケールで生命体は出現せず、これが『烏合の衆』というやつだ。

 そして烏合の衆で済まないところまで、人間は衰弱する。
 少々知恵を絞って精神論や道徳観を説いたところで、生きる力が及第レベルを割り込んでしまった個人には無力なのだ。『自力で生きるにも足りないひ弱な自己』の保存に本能が向くから、時にあちこち隠れて、時に迷惑な横車を押して、執拗に組織生産力の不正な使い込みを繰り返すことになる。

 地球上の生物一般の寿命に規則性のある算出式を見出す研究は数多くあり、心拍数基準【615】もあれば、体重と脳の重さを計算処理して寿命を得るなどの数式も考え出されている。
 特に哺乳類に限定した場合、基本は食物の燃焼エネルギーを得て作動する内燃サイクルであり、体寸が2倍になれば熱授受する体表面積は自乗で4倍、生体活動量としての体重は三乗で8倍になる関係が成立するため、割と精度よく一本の線に乗ってくる相関が掴みやすいようだ。では、その生物一般解として算出される人間の寿命とはどのくらいなのだろうか?

 概ね、せいぜい30~40年とされる。
 私が子供の頃まだ『人生五十年』という言葉が残ってはいたが、現代先進文明による人間の寿命の延長は凄いレベルに達しているのだ。私はもう、死んでいる。
 ただ寿命期間が時間軸方向に均等に引き伸ばされるのなら、成長期の進行プロセスから緩慢に始まるはずだが、そうなっていない。むしろ老衰開始から死去までの期間を様々な支援ツールで引き伸ばしているのは御存知の通りであり、その新規延長ぶんの年齢域特性が生命としてどんな未知の作動を引き起こすのかは判っていない。世界の先陣を切って高齢化する日本社会が最初の一例となる。

 その日本社会で、本来ならば豊富な知見を期待され国家運営の重責ポストに就くべき人材層が軒並、老衰により自然生命としての組織生産力を使い果たして、次々と組織認知症を発症したのだと考える。
 自然界なら組織本体と反目・決別し孤独死を迎えるはずだった用済み運命の個体が、文明社会ならではの延命にあやかり、余計な人工価値たる損得勘定や身分意識のもと似た者同士が同調してしまい、ここにまた一種の組織を形成してしまったのが、この政治家・役所横断型の犯罪者政権だろう。
 社会組織を維持する目的の法律に抵触するような隠し事を多々やっているのも、それを暴かれてなお道理の立たない解釈を主張して譲らないのも、科学的に辻褄が合う姿なのだ。それをだらしなく看過してきた日本社会全体も免疫力が弱って組織認知症に罹患しているのであり、当然これをこのまま許すと、脈々と歴史を紡いできた日本国組織の生命力は、増殖した老衰体質に吸い尽くされて滅亡すると予想される。

 いまペテン眼鏡の立件見送りがチラつかされているが、これは立法・行政に続いて司法機関もダメになっている証拠だろう。もちろん『公文書の内容を改竄した』こと自体が即刻に違法行為なのであり、何をどのくらい変えたら良い悪いなどという個人主観の程度問題などハナっから存在しない。まずアッキー関連の記載が抹消されている時点で十分大規模かつ悪質な改竄だし、現在もアッキー証人喚問の必要性は厳然と残ったままである。
 これ裁判官が立件躊躇の意思表示をしているなら、いつもは大して気にしない投票用紙の『やめさせた方がいい裁判官』欄を頭の隅に置いて注視すべき事態だろう。
 いま役所枠や政党枠で引責の追及を閉じさせようとする言動に取り合ってはならず、要は全機関横断スケールの組織認知症病巣枠で不正行為の検出・確定と是正処置が必要なのが判ると思う。

 ところで気になっているのが、ひとつにあほ共が群れて消費税率影響緩和の検討会などという三文芝居をでっち上げようとするカラ報道の流布だ。道理も何もなくなっていて呆れるばかりである。
 消費税率を上げれば単純に景気が悪化するのは、市場経済の原理的傾向としても、過去事実に基づく経験則としても明らかであり、つまりは10%への引き上げは日本経済景気の自滅行為と言わざるを得ない。消費税率を引き上げながらこの影響を緩和する手段など存在せず、景気の悪化を防ぐ意図が本当にあるなら、消費税率は据え置くか引き下げるかのいずれかしかないはずだ。その場合、もちろん軽減税率は廃止が妥当ということになる。

 もうひとつ気になっているのが、インターネット上の海賊版著作コンテンツに対する『サイトブロッキング』なる行政の強権敷設の仕込みである。
 いや、海賊版の横行が良いとは言わないが、それでオリジナルが被害を受けて初めて、社会の損失が発生する訳だろ?オリジナルが訴えない限りは、わざわざ行政から無駄に税金使って回線遮断の手を下す必要など無い。
 これって、行政が『コイツは海賊版だ』と一方的に言いがかりをつけた瞬間、行政の独断で発信者は言論の自由を奪われ世間のネット風景から消される恐怖社会の危険性を孕んでいるのだ。基本的人権の保障に抵触し兼ねない異常な権力設定案だと思うが、ここの読者さま方はどうお考えだろうか?
 お隣の大陸で『熊のプーさん』など特定の検索ワードにインターネットが反応しないなど滑稽な社会事情が時々報じられるが、これではこの日本国も全く同じコトになるかも知れない。放送制度の大改革とやらにも厳しく注意を向けておいた方が良いと思う。

 最後に一発、生物学の領域に引き返して準オカルト仮説まで押し込んでおこう。
 オトコの匂いは祭りや争いで大騒ぎを呼び、オンナの匂いは愛情と平和で安らぎを呼ぶ、そんな組織の空気感染機能であった【403】
 加齢臭は、将来放棄の無気力と理不尽、傲慢と裏切り、ひいては破滅を呼ぶ機能性現象である可能性を感じている。自然界で何かの拍子に高齢化構成に陥ったネズミの一群は、互いの加齢臭に操られて破滅志向のプログラムがONになり、集団入水自殺を図るのではないだろうか【624】
 『謎の集団入水自殺』の謎って、他ならぬ今の日本社会のコレなんじゃないだろうか?

 だから言うのだ。理性ある人間なら、自覚し納得して『老衰する組織』の小単位を進んで構築し、健常者組織を健全に取り置く目的意識を持って一線を隔し、幸せに自分たちの身を修めよと【546】
 無駄にトシだけ喰っておのれの身を修められない『ガキ老人』と集団自殺するような不幸な日本国組織なのかどうか、科学的視点で確かめて行こうと思う。
 私は御免こうむりたいので、全面的に応援を続ける。油断なきよう頼む、野党たち!
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