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【617】心優しき介護士たちの高齢化サバイバル検定 [ビジネス]

 政治の話題が手薄になっていたが、いま解りやすく見えている局面なので寄り道を。
 『働き方改革』とやらの法案に議論不可能レベルの捏造があったのは御存知の通りだ。

 『裁量労働制』の問題については、ここを始めた10年前に何度か扱っている【4】~【6】
 タイムカードで管理する職場滞在時間に労働賃金を対応させるのではなく、業務成果事象に労働賃金を対応させ、その代わりタイムカード管理を廃止する。所定の成果さえ上がれば週1時間労働でもOKの理屈だが当然そんな訳はなく、この生産性どん底の世の中では『雇用者側が天井知らずの無限残業を被雇用者側に強制する業態の規制緩和』に働くのが自然の成り行きというものだ【5】

 日本社会の労務文化の詳しいハナシは今ちょっと置いといて、現・与党は自分ら都合でこの裁量労働制を法律化してしまいたいのである。
 まず世襲のガキが国会の場で『裁量労働者の方が、時間管理労働者より労働時間が短い』、つまり『裁量労働制にすれば、おんなじ給料でも早く帰れてラックラク~』みたいな調子良い調査結果の根拠を得意気にひけらかした訳だよ。
 ところがこれが大嘘のインチキだったのである。労働現場の実態を捻じ曲げカタチだけ調査データを装った、作りモノの労働時間の数値を根拠にしていたのだ。『作った』からには事実歪曲の意図がある。

 あまりにもベタに程度が低すぎて信じられないトラブルかも知れないが、現実である。
 バカな大人どもは『国政なんて、そんなもんだ』と思い込んでしまうのだが、本題はここから。

 日本社会の労務規則を法律に定めるという重大課題の検討において、歪曲意図が明白なニセ情報をおのれの口が、公衆の面前で、行政の長という立場から流布してしまった。
 普通なら自分の発信を緊急停止して真っ青になって平謝り、与り知る全事情を吐露し失敗の原因をとことん説明した上で、失った信用を取り戻すために、あらゆる事実プロセスを開示しながらやり直しますと、日本社会に向かって約束せねばならない。ここに異論は無いと思う。

 では現実はどんな様子だったのか。
 真正面から野党の連中に単刀直入の指摘を次々突込まれつつ、薄らニタニタ笑いながらふんぞり返ってみせた。余裕のある風でも繕いたいのか、名指しされてもちょいと指先で別の雑魚に代わらせてみたり。
 どうにか口を割ったら割ったで『答弁を撤回し謝る』と完全に意味不明の発言である。オマエは捏造情報による『法案策定の不正操作』を指摘されているのだ。答弁の問題じゃねえだろうが。何だ、このボロく薄気味悪い『壊れた感』は!?
 さらには後から古電球がのこのこ出てきて、『この法案は取り下げない』とか『1年程度延期する』だとか、意味わからんよ。コイツも日本語圏外、アッチの世界へサヨウナラか…

 結論から行こう。
 世襲のガキも古電球も『組織生産力認知障害』である。『組織認知症』でいいだろう。
 この一言にて、国家組織の意思決定の場で様子が普通でないのも説明がつくと思う。
 反感に任せてわざから残酷なコトバの選択をしたつもりはない。冷静に理解すべきだ。

 一般的に高齢者は、身内や知人を見失ったりせず、日常的な事務処理・買い物などがこなせるうちは『健常者』として扱うのが社会常識になっている。だがその限界ラインは思うほど明確でなく、実際には『不都合を自覚しながらも、自組織の生産力=生命維持に本能が向かなくなる』という初期病理モードが先行するのだ。罹患率が高すぎるので、なかなか標準健康状態からの逸脱と認識されにくいのだろう。
 この論理は、少なくとも第一印象が非常にショッキングで侮蔑的、冷酷かつ非人情に響くため、激しい嫌悪感だけ刈り取って正しく理解されないリスクが心配で、ずっと取り扱いを迷い続けたテーマであった。
 個人接触ケースとして過去ギリまで踏み込んだのが『狂ったマシン』【263】である。職場で運の悪い巡り合い方をすると危険なので、心を壊さないよう知っておいてね、とどうしても伝えたかったのだ。
 『組織認知症』には先天性・後天性の両方があると見受けるが、人間意識のロジカル作動管理機能の特定領域が欠損・劣化した時に顕れる特徴的な性向だというのが実感である。

 恐らくは、日本社会の高齢化により発症・進行患者の人口比率が急増したのだと思う。
 このままでは、役人本位の大ウソを根拠に日本社会のルールが決まってしまうという、日本国組織の致命的な機能不全が抑えきれなくなるだろう。既に誰も納得しないまま軽減税率が決まったことになってしまっているし、見え透いていた展開として還暦公務員のルール化が今もう順番待ちだ。
 そして遂には『議員年金の復活』などというコトバまでチラつき始めた。後が無い。

 これ一旦全部炙り出して却下判定しないと、また国力と時間が無駄になる。切実である。
 何故こんな気の狂った展開でばかり国政が動くのか、社会全体で本気の問題意識を向ける基準点としても、『組織認知症』の社会的概念の導入が必要な時代になった。腹をくくって、その観点で人員整理せねばならない局面に来ていると思う。
 簡単なハナシで、『軽減税率がみんなのため社会全体のためであると解説した上で、その勝算を保証してください』のように公開の場で要求し、反応できなければアウト。正常な人間なら、文章の上手い下手はともかく相当ツラい精神状態の若輩でもまごつかない。STAP細胞の一件で実証済だ【330】
 超巨大ネットワーク生命体・日本社会のシンギュラリティ進化過程を目前に、あからさまな無益を判ってこれ以上ボケ老人の迷惑言動騒ぎに付き合っている場合ではない。

 早く若い優秀な人材を育てて集めて、そこに国力を集中させて、新時代開拓の社会構築トライアルを始めなければならないのだ【614】
 シンガポールなんかはコンパクトな国土を計画的に開発整備しながらの社会実験が上手く、ボヤボヤしていたら我々は後塵を浴びるだけで済まない気がして仕方ない。
 激甚気象の被災率も割と低く経済的・文化的な土壌基盤もあり、コンパクトな地域サイズに陸・海・空すべてのアクセスを揃えた大阪ウォーターフロントで、カジノIRの外貨収入力を最大化すれば、まず可能性としてでもどこまでやれるだろう?
 あんまりイイ加減な夢物語を拡げる訳にもいかないのだが、1千兆円といわれる負債の処置に、不完全ながらも実験解らしきものが見えたりしたら、それだけで日本の景気は随分と好転するはずだ。借金棒引き自爆テロ用の政府コインなんぞお呼びでない。

 最後に、救いようの無さ過ぎる厳しさだけで終わらないよう、『組織認知症』の改善方策となる随意領域の実効解を紹介しておこう。
 そう、進行する前に『逃げず逃がさずはぐらかさずで過ちを指摘し、おのれの言動エラーの記憶情報をきちんと吟味させて、社会性ある人間としての意識プログラムを自己修復させてやる』のである【565】
 役所勤めも政治家も、日本社会の明るい未来を本気で望む若年層中心の皆さま方、『治るまで無限回でもデスノート発動【472】』の特命公務遂行を是非よろしく!
 若者たち子供たち皆に健康な日本国を引き継ぎたいのです。ご協力を。

 『高齢化社会』がテーマになるという、2025年の大阪万博誘致の是非はわからない。
 だが個々人が相互健康メンテの精神的な維持負担を押し付け合うまま、荒れた風土でいたずらに延命だけする無責任な長寿社会は、不幸渦巻く老衰死待ち合い室にしか行き着かない。今回のような現実的な問題意識を、生半可な感情論で弄ばず真面目に徹して答を追及するなら、万博誘致する価値は大きいと思う。

 なおもヤク中からの離脱途上にいる私は、2日=48時間ストーリーの夢を30分=0.5時間、つまり約100倍速のテロメア加齢進行でもって駆け抜けながら、絶好調の目標点を憧れ描いてこんなことを考えた。
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