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【603】融けゆくピラミッド組織の流れ筋 [ビジネス]

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 三箇日は完全に機能停止に甘んじていたが、正月早々脱ステロイド体調のドタバタ劇なんぞ話題にしたくないので、他の話を。

 年末に引き続いての流れで、『情報』で社会の構造を考える。結論から行こう。
 『階層構造モデル』の時代はもう明らかに終わっており、今年はその崩壊が昨年にも増して進むと予想される。
 『階層構造モデル』とは、まあ普通に誰もが思いつく、ピラミッド型でてっぺんが社長…に代表されるアレですね。
 ではどんな組織モデルの時代になりつつあるのか?

 組織内を縦横無尽に走る高速大容量通信網がまずあって、その任意の箇所からさまざまな情報が発信されている。これが基本構造。
 そして巨大生物たるその組織の自我が、飛び交う情報の中から気の向いた情報を選び取って、組織全体の振舞いが決定される。裏返せば、組織内のどこから発信しようが、気が向かなければ無視されて宙に消える。そんな組織モデルだ。

 山歩きをしていて倒木の上などにコンデンスミルクのこぼし跡のように見かける、白い粘菌コロニーを御存知だろうか。あれの振舞いはあちこちで研究されており、モノとしては微小な菌類の集合体なのだが、早回し映像なんかで見ると実に高度に意図的・戦略的な動きを展開する。
 栄養分の存在を感知した一端が直近周囲と交信して周囲の行動を決め、それが次々伝播してどんどんコロニー全体が動いていくのだ。一方その反対側で高温や乾燥など危険を感知した一端は、やはり周囲の行動を決めながら退避行動を取る。
 これが総観的には『危険から逃げ、栄養を求める』一連の意志が顕れた、アメーバ状生物の振舞いとなる。
 これは極端に単純な例だが、モノを避けたり通信ライン網を最適効率で張ったりと、改めてよく見ると人間どもの合理性追求の成果とあんまり変わらなかったりするのだ。

 お、それなら新時代の組織モデルは『粘菌コロニーモデル』とでも呼べばいいじゃんってところだが、インターネット社会組織は情報伝播というより時間遅れナシの一斉同時配信で、さらに仮想現実を生存空間として振舞うところに本質があるので、あれこれと事情の違ってくるところがある。
 そのうちいい呼び名を思い付きたいもんだなあ。

 各々のモデルの作動解説と、現在進行中の社会変遷の実例については、ボリュームが出そうなので次回以降に。
 実は私の大事な知り合いが体調に一大事と電話が入り、イチもニも無く家を転がり出て話をしに行ったのである。一応それなりの事態っぽいので、これから急いで仲間に連絡網を布かねばならない。
 昨日あれだけ酷かった顔面滝汗が今日はぴたりと止まってくれたのが有難い。
 『オマエ今のうちコレもやっとけ』ってことかよ、神さま人使い荒いんじゃないの?

 まあいいや、年明け一発目はローカル電車移動中の作文からこんなスタートになりました。
 皆さま、本年も御愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
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