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【601】インチキ偽造ブランドの年末大セール [ビジネス]

 取り急ぎ、前回ちょっと載せきれなかった部分の補足から、忘れないうちに。

 カンの悪いヤツにプレゼを教えるのに苦労するハナシである。
 この『カン』は、良くも悪くも本人が持つ自我の明確度に相関があると思う。実は『自分』をしっかり持っているヤツほど最初はカンが悪い。
 これは『プレゼソフトにやらす』『自分が身を預け操られる』『誰にでもどうにでも見られてしまう』あたりの、ある意味だらしない自我放棄の割り切りに、本人の人格階層での禁止プログラムが発動するためだ。
 自分世界で組み立てた筋道を自分発・聴衆向きの一本道で発信し、その結果として聴衆の頭の中に自分世界が投射され理解される。本人なりにはこのつもりで大真面目の一生懸命にやるのだが、本人以外の視点からは、個人的かつ特殊な思考展開の一例を、こちらの追従を待たず一方的に放ちながら走り続けるだけの構図になってしまう。
 よくある失敗事例として、トレーナー役につけられたヤツが、ただ単に『それじゃ解らない』としか返せないケースが圧倒的に多い。これでは育たず育てられずで能力開発は失敗に終わるしかない。

 正誤はともかく、自覚する自画像が完成しているヤツほど最初は教えづらいのだ。だから本人の初志貫徹的・自立正義感みたいな部分を不真面目に崩させて、遊びやイタズラ心で自分の思考枠を外させるようなアドバイスから入る方が成功しやすい。
 これがゲーム作成の世界で、改めて話題にもならない当たり前っぽかったのが印象深い。
 最近の若い子のプレゼ習得が早い兆候は、『自我の完成度』という尺度からして一概に喜びもできないのだけれど、自我の概念が人間以外の作用を得て変わりつつあるので、その行方には油断しない心掛けが要りそうだ。そんなことを考えましたのです。

 さて今年は特に後半、経済の集中講座みたいになってしまった。
 ただでさえ全くの落第点だった財政健全化方針だが、まさかの自爆投げ出しガラガラポン解散で将棋盤ひっくり返して破滅への道筋つけちゃったようなもんだから、それを指摘してこうなるのは仕方ない。
 そりゃ健全な経済空間で納得と安心の生活を送りたい人は逃げ出すさ。今の時代ゆえインターネット経済空間が真ん前にあったという訳だ。
 …で、Jコインねえ。仮想通貨が元気そうだから、大手コンサバ連もあやかりたいのかなあ。
 主要大手銀行がやるとなると国と無関係じゃないはずだが、なんとも不可解な『仮想通貨もどき』である。日本円と等価可換の電子マネー、そんな奇妙なものを立ち上げる目的って何なのだろう?

 仮想もリアルも通貨の成立要件は、イチにもニにも『信用』である。
 少なくとも現時点で『信用』を維持するためには人の目で監視する必要があり、だからブロックチェーンでは人間にとって現実的な処理分量の取引記録が、随時ひとまとめにされる仕組みになっている。
 ビットコイン市場は拡大していった結果、この処理分量が現実的の限界に達してしまい、その解決策として『信用成立の市場サイズに合わせて分裂した』と言えるだろう【587】
 ちゃんとやれてると人の確認が取れる流通世界が完結していてこその仮想通貨なのだ。

 通貨としての信用はともかく、過去習慣の形式に則ってリアル市場で無数の取引が行われてしまっている日本円と等価可換にしてしまうと原理の階層で話がおかしくならないか?
 いくらブロックチェーンが機能しても、魑魅魍魎の未確認運用で信用を失くし尽しているアンフェア納税ツールの紙屑と引き換えた記録が相互閲覧できるだけなワケで、そんなものを監視する意味などどこにもあるまい。
 まず常識のある経済人は薦められても泣きすがられても寄りつかず、強制的に参画させられた経済人は誰ひとり興味を持てずに1円出資で永久放置、このふた通りの展開しか私には思いつけない。
 日本円と等価可換の仮想通貨を起こしたいなら、当然ながらまず日本円の信用回復が前提条件となるはずだから、確実に期待できるそっちの実効解をセットにした解説が聞きたい。

 『電子処理移行による従来日本円経済の簡略化および利便性向上』
 『AI導入による人員とコストの削減まで視野に入れた発展的合理化方策』
あたりの文言を隠れ蓑にして、仮想通貨としての実作動の不成立なんか承知の上で、また何年後かに『日本財務電子マネー化プロジェクト』みたいな超巨大無駄公務の起案を悪だくみしているんじゃないか…なんてつい疑ってしまうのだが、どうか取り越し苦労に終わりますことを。
 作動不良のグダグダ劇にでも持ち込んでおいてリアル日本円と綯い交ぜにし、これである日、前代未聞の国家規模でデータ管理事故が起きたりしたら嫌だなあ…なんて、可能性だけなら思い付けてしまうんだがね。
 気を付けないと、流行りモノとして仮想通貨に飛びつく程度の投資家の興味は多少惹けるかも知れないが、時代の千里眼で社会情勢を鋭く見抜き、的確な資本操作で競争を勝ち抜く一流投資家の気にはさっぱりかけてもらえないかもよ。むしろ一流スジから日本円の信用をますます遠ざけるだけの逆効果が怖い気がする。

 言ってしまえば日本円と等価可換の仮想通貨なんぞ混乱にしかなり得ないと思われ、そんなことやってるヒマに、いま急ぐべきは軽減税率の廃止に始まる破滅財政の全面修正であり、とにかく日本円の信用を立て直すことだ。消費税を5%に下げたりもすると、景気が持ち直してガツンと効く。
 1千兆円といわれる莫大すぎる負債額は、もちろん常識的な債務処理に沿って安心できるレベルにまで解決が進むかどうか確信が持てない。だがまかり間違っても、わざと混乱させナイナイのパーを仕込むようなことだけは、絶対にあってはならない。

 何時いかなる時も、常に全身全霊の精一杯を尽した結果を若者たち子供たちに引き継ぐよう心掛けないと、彼等は日本人に生まれ日本人であることを喜びながら、大好きな日本国を引き受けられないのだ。
 今の大人たちが、次世代に対してどこまできちんと日本国を定義できるかこそ、将来を担う人づくりを賭けた大勝負であり、未来につながる生産性を維持するための一大チャレンジだと思う。
 これが相応に叶った時、世界中の投資家たちから『日本は生産力の底力を残した国であり、落ち目にも見える今こそ投資のチャンス』と判断されるのである。今を大逆転でひっくり返す文字通りのイメージ革命、異論あるかよ?

 このカレンダー巡りだと、たぶん大晦日の年内最終回があるかな。
 バカな大人ども、態度を改めるにゃ良い節目じゃねえのか?若い子たち、よく見ててやれ!
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